こんにちわ、すずらんです。
今日もブログをご覧いただきありがとうございます 🙂
今日は映画『ぼのぼの クモモの木のこと』の感想、考察です。
号泣して自分自身を癒したい時はこの映画っす!
自分のインナーチャイルドを癒しませんか?
マンガの『ぼのぼの』に比べると、シニカルな笑いはかなり少なめに抑えられており、もしかしたら、漫画ファンにとっては物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、このアニメの魅力は全く違うところにあります!
深い涙を流し、心がポカポカと暖かくなる、癒しのアニメ作品なんです 😛
目次
映画『ぼのぼの クモモの木のこと』
映画『ぼのぼの クモモの木のこと』あらすじ
クモモの丘にある、不思議な力を宿す、クモモの木。
クモモの木には、みんなの悲しい気持ちや、苦しい気持ちや、辛い気持ちを消して癒してしまう、まるで魔法のような力がありました。
クモモの木の下で出会い、仲良しになった、ぼのぼのとポポくん。
ところがある日、クモモの木の枝が折られてしまう事件が起きてしまいます。
枝を折っていた犯人は誰・・・?そして、なぜ・・・?
映画『ぼのぼの クモモの木のこと』基本情報・キャスト・スタッフ
ジャンル:アニメ
製作国:日本
監督:クマガイコウキ
監修:いがらしみきお
脚本、絵コンテ:いがらしみきお、クマガイコウキ
音楽:ゴンチチ
公開:2002年
上映時間:61分
映画『ぼのぼの クモモの木のこと』声の出演者
ぼのぼの・・・上村祐翔
シマリスくん・・・吉田古奈美
アライグマくん・・・山口勝平
ポポくん・・・小桜エツ子
ポポくんのお父さん・・・菅原正志
ポポくんのお母さん・・・島本須美
クズリくん・・・道平陽子
クズリくんのお父さん・・・長島雄一
スナドリネコさん・・・森本レオ
アライグマくんのお父さん・・・立川談志
etc
映画『ぼのぼの クモモの木のこと』感想・考察
なぜフルCGにこだわった!?
登場する動物達の毛並みなどの質感を多く出す為に、フルCGにこだわったのかもしれませんが、残念なことに、アニメ映画『ぼのぼの クモモの木のこと』では結果、あまり効果的でなかった気がします。
(せっかくのフルCGの割には、雑に作られている個所も少々ありますし。)
なぜなら、この『ぼのぼの』という風変わりな作品の本質は、全く違うところにあって、
見た目のシンプルさ、言葉のシンプルさによって、つまり、敢えてわざとらしい位までに、シンプルに無駄を省くことにより、中身の本質が深く伝わるんだと思います。
TVアニメでやっている『ぼのぼの』の絵のままでよかったんじゃないかなあ~と。
しかし、実際はフルCGなんぞ忘れてしまう程の、素晴らしい中身になっております。
過去を癒そう♡
アニメ映画『ぼのぼの クモモの木のこと』のストーリーは、ドラマなどではよく見かける展開なのかもしれません。
ありがちな、家族や人との繋がりや暖かさがテーマとなっております。
しかし、この普遍的なテーマが、こんなにも、心にずしんと深く刺さるアニメは珍しいかもしれません。
※以下少しネタバレしますのでご注意下さい。
悲しさや苦しさや辛さを消してしまう力を持っている、クモモの木。
このクモモの木にはもう1つ大きな力が隠されていました。
心の中に眠っている、大切な本当の記憶を呼び覚ます力がありました。
お父さんを亡くし、ひとりぼっちになってしまったポポくん。
途方に暮れ、自暴自棄になり、世の中を恨み、周りを責め、自分の生まれた環境を呪おうとしました。
その時、彼が思い出した記憶とは、いつもポポくんの傍に寄り添い育ててくれた、優しいおばさんは、実は本当のお母さんであったという真実でした。
(どうしても明かせない事情があり、ポポくんの為にお母さんであることを隠していました。)
ポポくんが、欲しくって愛されたくってたまらなかったお母さんは、彼の最も近くにいました。
人は苦しかったり、悲しかったり、辛かったりする時、
無意識に心が過去に戻っていることって、多々ありますよね。
過去の何か1つ記憶を、心から取り出して、
わざと同じような、苦しく悲しい辛い記憶へと自ら歪めて、
「昔のこの出来事のせいで!昔のこの人のせいで!今私は不幸なんだ!」
などと過去を眺め、自分に言い聞かせてしまいます。
自分を正当化する理由に使う時もありますよね。
本当は真実は違うかもしれないのに。
なぜなら、その方が自分が楽だから、その方が自分を守れるから。
その方が、今の自分の人生に今の自分が責任をとらなくて済むから。
そして、時には怒りなどの他の感情へと変換させ、
今、自分が苦しい理由を自分で説明し、自分でなんとか納得させようとする。
人間であれば誰もが持っている、
ついついやっちゃう心の動かし方のクセかもしれませんね。
私も恥ずかしながらやりがちです 😳
何かあるごとに、幼少時代に母がこういう育て方をしたから、自分はこうなっただとか、
こういう家庭環境だから、こういう運命しか辿ることはできないだとか。
でも、記憶というものは、今の自分からしか見ることはできないんですよね。
本当は違うかもしれない。本当はもっと幸せだったかもしれない。
本当はもっと母親に愛されていたのかもしれない。
そうかもしれないんです。
自分の本当の過去を知り、受け止めることは非常に難しいことなのかもしれません。
幼い頃の私はピンクの飴玉が欲しかったのかもしれない。
お母さんはピンクじゃなくって黄色の飴玉を私にくれたかもしれない。
でも、それはその時のお母さんの精一杯の愛情であったのだと受け止めたいなと思います。
私の心の弱さを、アニメ映画『ぼのぼの クモモの木のこと』は大きく受け止め癒してくれます。
ダニーボーイを選曲したすんばらしさ!
この癒しを更に深めてくれるのが、ゴンチチの音楽の数々です。
音楽で更に癒されます。
心身共にお疲れの大人にはぴったりかもしれません。
そして、あの有名な「Danny Boy」が使われておりまして、この作品を感動へと盛り上げます。
この名曲にクマガイコウキ監督が歌詞をつけたそうですよ。
ポポくんのお母さんが「Danny Boy」を真心込めて歌うのですが、
私はもうこの歌詞と歌で号泣しました。
(ちなみに家で一人で見たのでぐっちゃんぐっちゃんでした 😳 )
映画『ぼのぼの クモモの木のこと』まとめ
アニメ映画『ぼのぼの クモモの木のこと』については、部屋で、独りぼっちで、ティッシュケースを片手に(花粉じゃないですヨ)、
見ることをおすすめします ;-
アニメ映画『ぼのぼの クモモの木のこと』を見た時、
ご自身の幼少時代の記憶が、いろいろな思い出が、
つぶさに、そして真実味を帯びて蘇ってくるかもしれません。
その時、心が1つ軽くなるかもしれませんし、また1つ前へ進めるかもしれません。
是非、ご覧になってみて下さいね。
それでは、今宵は、この辺で・・・ 🙂