映画『花戦さ』感想や考察~世界に一つだけの花、映画版の誕生!?~

こんにちわ、すずらんです。

今日もブログをご覧いただきありがとうございます 🙂

今日は映画『花戦さ』感想考察です。

花で戦をするんですよ!花で。しかも世界にたった1つだけの花で 😉

映画『花戦さ』

映画『花戦さ』予告編はコチラ♪
http://youtu.be/60us7RyY-F0

スポンサーリンク
投稿本文(h2)

映画『花戦さ』のあらすじ

戦国時代の京都。花を生けることで世の平穏を祈る「池坊」と呼ばれる僧侶の中でも、専好(野村萬斎)は名手とうたわれていた。そのころ、織田信長(中井貴一)亡きあと天下を手中に収めた豊臣秀吉(市川猿之助)の圧政が人々を苦しめ、専好の友であった千利休(佐藤浩市)が自害に追い込まれる。専好は秀吉に対して、力ではなく花の美しさで戦おうと立ち上がる。

(シネマトゥデイより引用)

映画『花戦さ』基本情報・キャスト・スタッフ

ジャンル:時代劇、ドラマ
製作国:日本
監督:篠原哲雄
原作:鬼塚忠『花いくさ』
脚本:森下佳子

公開:2017年

上映時間:127分

映画『花戦さ』出演者

池坊専好:野村萬斎
豊臣秀吉:市川猿之助
織田信長:中井貴一
前田利家:佐々木蔵之介
千利休:佐藤浩市
吉右衛門:高橋克実
池坊専伯:山内圭哉
池坊専武:和田正人
れん:森川葵
石田三成:吉田栄作
浄椿尼:竹下景子
俵屋留吉:河原健二
etc

映画『花戦さ』の感想・考察

唯一無二の野村萬斎

もし、野村萬斎という俳優が池坊専好を演じなかったら、映画『花戦さ』の価値は変わっていたのかもしれません。
彼の存在そのものが、映画『花戦さ』の全てを高め上げていると言ってもいいかもしれません。

例えば、この俳優さんは左右の顔立ちが全く違います
片方は、人間味溢れ、溌剌とした明るい顔、もう片方は、少し引きつったようにも見える、引き締まった厳しい顔。
顔はその人自身の生き様を表すようなもの。
この左右差が、池坊の他者への思いやりの心と、自戒の念とを表現しています。
見事にぴったりと池坊のキャラクターに寄り添っています。
きっと野村萬斎自身も、そのようにして他者と自分と芸と向き合って生きていたのでしょうね。

そして、音域の広いあの美しい声だけでなく、志村けんやコロッケも芸として備えている 🙂 、鍛え上げた顔の筋肉!

この顔筋が奏でる様々な表情に、ため息が出るほどでした。
映画のスクリーンにアップで映れば映るほどに、その魅力がバシバシ放たれます。

彼そのものが、他に類のない”歩く芸術品”ですよね。

映画のスクリーンを通して何かの展覧会を見たような感覚にもなります。
これからもっともっと、日本映画界で活躍して欲しいですね!

日本を牽引する俳優陣の目力競演

野村萬斎だけでなく、市川猿之助、佐藤浩市、中井貴一、佐々木蔵之介・・・
映画『花戦さ』では豪華俳優陣が演技と魅力と存在をバチバチに競っております。

特に映画『花戦さ』は目元のアップを映したカットが非常に多く、

まさに”目力いくさ”です!

華やかであり、時にはまるでこちらを睨みつけられているようにも感じました。

そして、佐藤浩市演じる千利休の茶室がちょっとありえないほど狭い!!!のですが、
(ところで、戦国時代の茶室はあんなに狭いのか!?)
茶室の暗さと狭さで、結果、更に役者陣の目元アップが多くなり、私はゾクゾクしっぱなしでした。

エンターテインメントと芸術の完璧な融合

※以下映画『花戦さ』後半ネタバレします
後半、人々を苦しめ、殺める秀吉の暴虐を止めようと、池坊専好と豊臣秀吉の”いくさ”のシーンがあります。
ここで、池坊は武器を使って戦うのではなく、花の美しさでもって戦いに挑みます。
「美というものの価値は1つではない、
それぞれの美しさがある、
それぞれの価値がある、」

と秀吉を諭します。
花の美しさでもって、池坊の力強い言霊でもって、秀吉の心の鱗を溶かしていきます。

ここのシーンは本当に素晴らしいです!

自分自身の劣等感やコンプレックスから、
支配欲、自己顕示欲、怒り、憎しみ、恨みに囚われてしまった一人の人間が、
改心し、救われる瞬間です。

日々生きていると、
人と比べられ、優劣をつけられたり、数字を突きつけられたり、自分で評価を下してしまったり、自分と他人を比べ、嫉妬心を感じてしまったり、故に、人の失敗を喜ぶ心や安心する心がわいてきてしまったり、負けた悔しさや苦しみが怒りや憎しみに変わっていったり、
いろいろありますよね。

私はこのシーンを見て、今まで自分の人生で味わってきた様々な劣等感が、まるで涙と一緒に洗い流されていくような感覚を味わいました。

美というものが何故この世に存在するのか。
何故映画というエンターテインメント・芸術がこの世に存在するのか。
それはきっと人の心を豊かにし、時にはその人の魂をも救うということなんだと思います。

そして、この感動の素晴らしいシーンの次の瞬間!
池坊が命をかけて生けた、あの松の継ぎ目が「ポキ!!!」と折れてしまいます。

(池坊がドジってしまう同じようなシーンが最初の方にも組み込まれております)

一瞬にして泣きから笑いへ。芸術からエンターテインメントへと人々を動かす一瞬。
映画館は泣き笑いに包まれておりました。

最近の映画は、エンターテインメントか芸術どちらか一方の方向性を極めていく作品が多いような気がします。
それはそれでいいとは思うのですが、映画『花戦さ』は、エンターテインメントと芸術とが、絶妙な比率(ちょっとエンターテインメントよりですが)と絶妙なタイミングで融合され、観客を楽しませてくれます。

”ちょっぴりファンタジー?”がニクイほど上手い篠原監督

篠原哲雄監督は過去の作品を見ても、少しファンタジー要素を入れて表現する部分なんか本当に上手いなあと思います。
個人的に大好きなシーンは、ずばり最初のカット!なかなか俳優さんの顔を映さない!

池坊の後ろ姿ををずーっと映し、ファンタジー要素がちょっぴり入った美しい自然を映し、
何故だか犬を映し、ここぞというタイミングで池坊の顔を初めて映す!

このオープニングのカットに私の心は虜でした。

是非ご覧になってみて下さい 🙂

映画『花戦さ』まとめ

今はもうなきSMAPの『世界に一つだけの花』。
槇原敬之さんが作詞・作曲を手掛け、

現代社会を生きる人々の生きる指針にもなった名曲。

映画『花戦さ』は、
まさに『世界に一つだけの花』映画版と言ってもいいのではないでしょうか。

言い過ぎかなあ~ 😎

それでは、今宵は、この辺で・・・ 🙂

映画『花戦さ』おまけ

1つ気になることがありまして・・・
オープニングと、確かラストにも出てきて可愛いワンちゃん。
「あの犬はなんだったんだー!?」
私分からず、未だモヤモヤしております。
誰か分かる方いらっしゃいましたら・・・教えて下さい!!!