舞台『レ・ミゼラブル』
今回は舞台版の考察と日本語訳の個人的な突っ込みの記事です。
映画の感想についてはコチラをご覧下さい。
舞台『レ・ミゼラブル』
(原題『Les Miserables』)
日本の舞台版『レ・ミゼラブル』の舞台映像ダイジェストはコチラ♪
舞台『レ・ミゼラブル』感想・考察
この前、ブログ、
『レ・ミゼラブル』~ミュージカル嫌いの食わず嫌いなあなたへ。おじさんも愛に号泣!?~
にて、この映画の愛のテーマについて深く考察したり、お気に入りのシーンについて書きました。
さて今回は!レミゼラブル第2弾と致しまして、『レ・ミゼラブル』の舞台版のこと、
そして、気になって仕方ない日本語訳について、考察していきたいと思います。
映画版『レ・ミゼラブル』のあらすじやキャスト、スタッフなどの情報は、コチラをご覧下さい。
舞台版について
本田美奈子の魂の叫び
2005年、白血病で、わずか38歳でこの世を去った、歌手・女優の本田美奈子。
確か、20年近く前の話にはなりますが、私は、彼女の『レ・ミゼラブル』の舞台を観たとがあります。
その日、当日券で入ろうと劇場に向かったところ、突然知らない女性の方に、「友達が急に来れなくなっちゃって、よかったら1番前なんですけど一緒に観劇しませんか?」
と誘われて、幸運なことに!目の前で!本田美奈子の演技を観ました。
彼女はエポニーヌという役を演じていました。
マリウスに恋心を抱くも、叶わず、それでもなおマリウスの為に精一杯生き抜いて、最後は亡くなってしまう。
彼女は自分の全てを捧げるように、この役を生きていました。
劇中で彼女は、「オン・マイ・オウン(On My Own)」という歌を歌います。
絶対に叶うことのない彼への思い。
「それでも私はあなたを感じていたい!それでもあなたのそばにいたい!」とエポニーヌは歌います。
実際に間近でみる彼女は、想像していた以上に華奢な女優さんでした。
その今でも折れてしまいそうな体から、信じられないくらいのパワーを出すんです。
まるで生きることに飢えているかのような、魂の叫び。
こういう言い方は語弊があるのかもしれませんが、私の目には、命をかけた演技に映りました。
あの瞬間の彼女の演技は、20年経った今でも目に焼き付いています。
彼女のエポニーヌの映像って残っていないのかな~?
一生忘れない舞台です。ありがとう 🙂
あなたの魂は、今のミュージカル界にきっと受け継がれているはずです。
日本語訳について
夢は破れていない!
以前にお勧めシーンとして紹介した、
アン・ハサウェイ演じるファンテーヌが歌う「I dream a dream」
実はこの題名の日本語訳が、「夢やぶれて」なんです。
もちろん、娼婦に身を落とした場面で歌う歌ですので、そこでの心の状態は、悲しみや苦しみや絶望の状態ではあるとは思うんです。
しかし、このどん底から発せられる怒りや叫びの歌だと、私は思ってます。
アン・ハサウェイは絶望と最後の最後まで戦いながら歌っています。
だから、「夢やぶれて」というタイトルだと、
なんだかもう負けてしまっている状態というか、弱々しい印象を抱いてしまうんですよね。
個人的には、そんな日本語訳が似合うような歌ではないと思います。
日本の舞台版『レ・ミゼラブル』2017年公演プロモーション映像はコチラ♪
舞台『レ・ミゼラブル』まとめ
今回は変化球バージョンで、好き勝手考察してしまい、おまけのようなブログになってしまいましたが 😳
『レ・ミゼラブル』~ミュージカル嫌いの食わず嫌いなあなたへ。おじさんも愛に号泣!?~
とあわせて楽しんでいただけたら幸いです。
それでは、今宵は、この辺で・・・ 🙂