映画『永い言い訳』感想や考察~共感してしまう!ダメ人間の遠吠え~

こんにちわ、すずらんです。

今日もブログをご覧いただきありがとうございます 🙂

映画『永い言い訳』

唸るような台詞の数々・・・愛おしいダメ人間の遠吠え・・・でも感情移入できなかったのは何故?

映画『永い言い訳』

映画『永い言い訳』予告編はコチラ♪
http://youtu.be/v1VXIiDyu3A

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映画『永い言い訳』あらすじ

人気小説家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)の妻で美容院を経営している夏子(深津絵里)は、バスの事故によりこの世を去ってしまう。しかし夫婦には愛情はなく、幸夫は悲しむことができない。そんなある日、幸夫は夏子の親友で旅行中の事故で共に命を落としたゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)に会う。その後幸夫は、大宮の家に通い、幼い子供たちの面倒を見ることになる。

(シネマトゥデイより引用)

映画『永い言い訳』基本情報・キャスト・スタッフ

ジャンル:ドラマ
製作国:日本
監督:西川美和
原作:西川美和
脚本:西川美和
公開:2016年
挿入歌:手嶌葵「オンブラ・マイ・フ」

映画『永い言い訳』出演者

衣笠幸夫(津村啓):本木雅弘
衣笠夏子:深津絵里
大宮陽一:竹原ピストル
大宮ゆき:堀内敬子
大宮真平:藤田健心
大宮灯:白鳥玉季
岸本:池松壮亮
福永:黒木華
鏑木:山田真歩
安藤奈緒美:木村多江
松岡依都美
岩井秀人
康すおん
戸次重幸
淵上泰史
ジジ・ぶぅ
小林勝也
etc

受賞
第90回キネマ旬報ベスト・テン
助演男優賞:竹原ピストル

日本映画ベスト・テン 第5位

第71回毎日映画コンクール
男優主演賞:本木雅弘
監督賞:西川美和

映画『永い言い訳』感想・考察

去年の秋あたりでしょうか。満席のひしめき合う映画館で鑑賞しました 🙂

私の大好きな映画、『ゆれる』を手掛けた、あの西川美和が原作、脚本、監督をつとめた作品だー!ということで、当時めちゃくちゃ期待して映画館に行きました。

西川監督にしか描けない、心にずっと残り続ける後味は健在でした。
しかし正直なところ、大好きな監督なだけに、個人的には「もっともっと!」と求めてしまう部分もありました。
なので、少し辛口になってしまうかもしれません 😳

“ダメ人間”の遠吠えに共感するでしょ!

本木雅弘演じる衣笠幸夫。
妻を裏切り、周りの人達に悪態をつき、自意識過剰からひたすらエゴサーチをしまくり・・・
絶対関わりたくない!”ダメ人間”ぶりでした。
でも時にそれが愛らしく、笑ってしまうほどの”ダメ人間”の遠吠えに、なんだか共感してしまうのです。

”ダメ人間”という言葉が当たり前に使われるようになっている昨今。
私自身も何かと「ああ自分は”ダメ人間”だなあー」とか、自分に都合の悪いことがあると「あの人って本当に”ダメ人間”じゃん!」とか、「なんだよここはみんなダメ人間じゃん!」とか、心の中(さすがに表立っては言いませんが 😳 でついつい呟いてしまいます。

でもこの作品、これら”ダメ人間”に対し、
本当に駄目な人間であるのだろうか。バカにされるに値する人間であるのだろうか。
じゃあ、”ダメ人間”のレッテルを貼る人達は、果たして本当に”デキル人間”なのだろうか、
そうやって他者を侮辱することで、自分を正当化しようとしているだけ(まさに幸夫がやっていること)じゃないのだろうか、
つまりそれって、”ダメ人間”とういうことではなかろうか。
じゃ”デキル人間”って何だ。”デキル人間”なんて、もしや一人もいないのではなかろうか。
だったら”ダメ”じゃなくって”未熟”って思ってみるのはどうだろうか。
みんな持っている部分、だから自分も他者も裁かず、むしろ愛おしく思えるようになれないだろうか。
自分も他者も、もっと愛おしく思えないだろうか。

自分自身の価値観へズポズポメスが入りました。

この作品を見ると、主人公の幸夫のデコボコのどこかにピッタリと共感してしまうかも。
そして、自分の未熟な価値観をどこか突かれてしまうかもしれません。

人は言い訳をしないと生きていけないのか

例えば、当人にとって何かよくないことが原因で会社をやめてしまった人。
やめる時、やめた後、ついついその会社の悪口を言ってしまう行為。

なんか、それってちょっと分かる気がしませんか?

その内容が本当のことであれ、嘘であれ、大げさに言っているのであれ、
本人にとってそうしないと、次の人生へと前に進むことができない。
自分が正しいんだと言い続けていかなければ、生きていけない。
そうなってしまいがちなものだと思います。

つまり、自己防衛の心。
自分を弁護して、他人を攻撃する気持ち。
そうすることで立っていられる、次に進む力もわいてくる。

自己防衛の心そのものは、誰しも持っているものだと思うし、人間らしいし、
何も悪いものではないんじゃないかなって思います。

ただ時に、自己防衛の心が苦しみを引き起こすことだってあります。

それを見事に描いたのが、幸夫の心。
物語の中で、そんな誤った過剰な自己愛、自己防衛力に対し、半ば強制的に矯正していきます。この様が非常に面白く描かれております!

他者と関わらせ、外へ外へとぐいぐい向けさせていきます。

状況は残酷だけども、苦しい事や、悲しい事や、辛い事は山程あるけれども、
彼の心は間違えなく成長している。

他者と関わることにより。

人生はただ後悔だけでできているわけではないよと、感じさせてくれます。

もっくんの精神分裂具合

映画のテーマでもある“人生とは他者である”。
この他者との関わりによって変化していく人間像というものを、全て背負って演じ切ったのが、もっくんこと本木雅弘。

個人的には「もっともっと繊細に演じて欲しかったー!」です。

演技が最初から最後までバラバラで、行ったり来たりなお芝居に感情移入ができませんでした。
精神が分裂していくキャラクラーではないのに、そうにも見える分裂具合。
もちろん、いろんな葛藤があっていいのだけど、他者と関わることによる、心の大きな成長というものを、1本太い軸をさして演じて欲しかった。

しかしこの難役を、今の日本で、彼以上に合ったキャラクターと魅力でもって、演じられる俳優っているのかなあとも思います。

一方、人間味溢れるキャラクターで突っ走った竹原ピストル。
俳優って、結局はその人自身の人格や人生が透けるんだなあって思って、彼の心の暖かさに何度も泣きそうになりました。

そして、子役の2人。
彼らの健気さと、心からの叫びに涙しました。
館内もすすり泣きがあちこちに溢れてましたね。

映画『永い言い訳』まとめ

部分部分に名シーンが散りばめられ、西川監督の才能が放つ独特の台詞がたくさんあって、一瞬にして何度も何度も心を掴まれる作品です。
だからこそ、この愛らしいこの主人公に完全に感情移入して、溺れてみたかったです。

それでは、今宵は、この辺で・・・ 🙂

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