映画『天安門、恋人たち』感想や考察~中国のタブーに向けて~

こんにちわ、すずらんです。

今日もブログをご覧いただきありがとうございます 🙂
今日は映画『天安門、恋人たち』感想考察です。

中国のタブー「天安門事件」を感じながらも、青春と呼ぶには凄まじすぎる衝動に圧倒される140分。

映画『天安門、恋人たち』

(原題『頤和園』、英題『Summer Palace』)

映画『天安門、恋人たち』の予告編はコチラ♪
https://youtu.be/vlU0cjgs6Js

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映画『天安門、恋人たち』あらすじ

家族と恋人のいる故郷を離れ、中国東北地方から北京の大学に入学した美しい娘ユー・ホン(ハオ・レイ)。そこで彼女は生涯忘れることのできない恋に出会う。友人リー・ティ(フー・リン)の恋人に紹介された、彼の名前はチョウ・ウェイ(グオ・シャオドン)。ときは1989年、学生たちの間では、自由と民主化を求める嵐が吹き荒れる。改革を激しく求める熱気のなかで、ふたりは狂おしく愛し合う。しかし、幸せは長く続かない。チョウ・ウェイにあまりに強く魅かれるあまり、いつか離れる日を恐れたユー・ホンは自分から別れを口にしてしまう。彼女の気持ちを理解できないチョウ・ウェイ。お互いに求め合いながらも、ふたりの心はすれ違ってしまう。そして、学生たちによる激しい抵抗活動の続くある夜、彼女を心配して北京にやって来た故郷の恋人と共に、ユー・ホンは大学から姿を消してしまう。一方、天安門事件のあとチョウ・ウェイは軍事訓練に参加し、その後自由を求めてベルリンへと移り住む。10年に渡る月日が流れる。ユー・ホンは中国各地を転々としながら仕事や恋人を変えて生活しているが、胸の奥底ではチョウ・ウェイを忘れることができない。彼もまた、外国での暮らしの孤独と不安のなかで、思い続けるのはユー・ホンのことだった。帰国したチョウ・ウェイは偶然大学時代の友人に遭遇してユー・ホンの居所を知り、彼女に会いに行く。自由への幻想と共に心にしまった青春時代の恋。しかしそれは再び燃え上がることなく、ふたりはまたそれぞれの現在の生活へと帰ってゆくのだった……。

(Movie Walkerより引用)

映画『天安門、恋人たち』基本情報・キャスト・スタッフ

ジャンル:ラブストーリー、ドラマ

製作国:中国、フランス

監督:ロウ・イエ

脚本:ロウ・イエ、メイ・フェン、イン・リー

音楽:ペイマン・ヤズダニアン

公開

フランス:2007年

日本:2008年

上映時間:140分

R18指定作品

映画『天安門、恋人たち』出演者

ユー・ホン:ハオ・レイ

チョウ・ウェイ:グオ・シャオドン

リー・ティ:フー・リン

ルオ・グゥ:チャン・シャンミン

シャオ・ジュン:ツゥイ・リン

etc

映画『天安門、恋人たち』感想・考察

2006年カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品され、世界を震撼させた衝撃作映画『天安門、恋人たち』。

結果、中国では上映禁止になってしまいました。

公開当時、映画『天安門、恋人たち』の持つ計り知れないパワーに圧倒され、しばらくこの作品のことばっかり考えてました。

私の中では間違いなくベスト10に入る映画。ロウ・イエ監督作品の中ではダントツにトップです!

あまりメジャーな作品ではないのですが、世界情勢が不安定な今、お勧めします!

天安門事件を描いた覚悟

あの天安門事件の前後の時代を、若者の視点から描いた映画。

当時の中国社会で生きる学生達の、自由を欲する力強いエネルギー。でもその中には、青春・若さというあり余るパワーを、ただただ民主化運動へと変貌させている者もいて、

それらも含め、ストレートにまっすぐ描いています。あの時代の若者達の行動とか思考なんか、かなりリアルに近いんじゃないかなーと感じました。

ちなみに、ロウ・イエ監督はこの映画を撮ったことで、中国当局より5年間撮影禁止の処分を受けたそうです。

撮影禁止で済んで、まだよかった方なのかもしれません。今の中国社会だったら、投獄されたり殺されたりするかもしれませんよね。

天安門事件自体が中国ではタブーです。また、性描写についてもすごく神経質な国です。

最近お亡くなりになった、ノーベル平和賞を受賞した、劉暁波(りゅうぎょうは、リウ・シャオポー)さん。

天安門事件を引っ張っていった人物であり、事件後海外へ逃亡したり移住する者が多い中、彼は海外へ行くことは許されず、投獄され、投獄中にノーベル平和賞を受賞しました。

そして、中国という国から解放されないまま、末期の肝臓癌にかかり亡くなりました。

亡くなった後、火葬され、すぐに散骨されたんですよね。

火葬と散骨について、家族の希望によるものと発表していましたが、果たして本当にそうでしょうか。

もし劉暁波さんのお墓を作ってしまったら・・・?

そこに多くの人々が集い。その場所が自由の象徴となり。民主化を求めて立ち上がる人々が増えるからでしょう。きっと・・・。

一方でこんなちょっと素敵な記事もありました。

映画『罪の手ざわり』感想や考察~罪と暴力の身近さ、そして悲劇性~

でも書きましたが、これが中国社会の全体主義の現状です。

映画『天安門、恋人たち』が公開されたのは2007年、この頃、いえそれよりももっとずーっと前から中国を支配する全体主義。

真っ向から描くこと自体、勿論危険であるということを承知した上で、映画を撮ったのだと思います。

天安門事件について、中国人監督がこれほど潔く描いた作品はないのかもしれません。

この勇気と覚悟を、映画を見ることのできる恵まれた私達は、しっかりと自分の目に焼き付けておくべきではないでしょうか。

ハオ・レイの凄まじさ

映画『天安門、恋人たち』は天安門事件について色濃く描いた作品ではありますが、もう1つ!この作品の軸は女の性にあります。

女性特有の、激し過ぎる感情の数々を見事に表現したのが、ユー・ホン演じるハオ・レイという女優です。

なんなんでしょう・・・・・。劇場で見た時は、その凄まじさにショックを受けてしまい、見終わってしばらく何も言葉が出てこなかったんですよね。

もうショックで・・・ショックを受けるんですけど・・・どこかで共感し、安心さえもする自分がいたりもして。

相手のことが好きで仕方ないのに、なぜだか自分から別れをきりだしてしまう。

所かまわず、いきなり泣き、そして衝動をそのまま叫ぶ。

どこまでも男性を求める。際限なく求める。

世界がどうであれ、時代がどうであれ、自分がどうであれ、なんとしても生き抜こうとする。

女性の方、特に若い方なんかは意外に結構共感するんじゃないかな。

世の中に・人に・男にに対し体当たり立ち向かっていく、荒れ狂う魂。

自分ではもはや統御できない衝動の数々。

どうしようもない繊細さ、傷つきやすさをどこにでもぶつける、あり余り過ぎているパワー。

もうね、観客側にバシバシと鉄砲玉で打ち抜かれるみたいに伝わってくるんですよ。

この役を見事に演じ抜いたハオ・レイに賛辞を送りたい!

このユー・ホンという、激情の女。

大人になるにつれ、このどうしようもない性質を自分で認め、受け入れ、それでもなお、力強く生き抜く姿へと変貌していきました。

その姿はたくましく、潔く、どこまでも美しかった

映画『天安門、恋人たち』でのハオ・レイはラブシーンばかりが話題になりましたが、それ以外のシーンでの彼女の顔つきや行動にも注目してみて下さい!

震えるような演技です。

今、ここまでの圧倒的な演技で私達を魅了する女優が、果たして日本にいるでしょうか・・・?

映画『天安門、恋人たち』まとめ

「映画『天安門、恋人たち』は映画館のスクリーンで見て欲しい!」というのが正直な思いではあります。

でもきっと、動画やDVDでも、この映画の凄まじさは体感できると思います。

是非ご覧になってみて下さいね。

それでは、今宵は、この辺で・・・ 🙂

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